合併症について



変形性膝関節症の手術を受ける場合に気になってくるのが、その手術が原因となって起こる、合併症です。

例えば、高位脛骨骨切り術とは、すり減っていないすねの骨の一部を膝の関節近くで切ることで、偏っている加重を、均等にかかるように調整するための手術法です。

この場合、考えられる合併症としては、感染症や神経麻痺、足の血栓が肺の動脈を詰まらせてしまう肺血栓塞栓症などがあります。

また、人工関節置換術は、すり減って、変形してしまった骨の表面を、金属などの医療素材を使用して成形された部品に置き換える手術です。

この方法の場合、考えられる合併症としては、感染症や肺血栓塞栓症などがあります。また、ステロイド薬を使用している人、糖尿病の人などが感染症を起こしやすくなります。

また、変形性膝関節症の手術をする前の段階での合併症としては、骨粗鬆症が上げられます。骨粗鬆症とは簡単に言うと骨の老化です。変形性膝関節症を発症している高齢者のほとんどの方は、この骨粗鬆症の疑いがあると言っても過言ではありません。

変形性膝関節症にかかっても、骨をいたわることをせずに、筋肉ばかりを鍛えているという場合は特に、骨への付加を軽減させていく過程で、この骨粗鬆症になってしまう場合が多いと言われています。

変形性膝関節症を改善するには、膝周りの筋力強化が必要になってきますが、高齢者の場合、筋力を強化すると同時に骨の骨密度も気にしながら、トレーニングを行っていくことが重要となってきます。

ただ、単に筋力強化を図るのではなく、骨粗鬆症のことも考え、バランス良く治療していくことが大事になってきます。また、高齢者の大腿骨頚部骨折なども元々の原因であるケースが多くなり、骨量を増加させる薬などを服用したりして、繰り返しチェックしていくことも必要になってきます。

また、高齢者の場合は、薬を飲み続けなければならない場合もあります。しかし、薬を飲み続けるということは副作用があることを覚悟しなくてはなりません。主な副作用としては、胃腸障害や体調不良、食欲不振などがあります。

また全身の合併症としては、腰痛、主に脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア、すべり症、分離症など、また慢性関節リウマチ、糖尿病、心疾患、肝疾患、などがあると、麻酔の問題から、手術が困難になってくることも十分に予想されます。

このため、早めに入院をして検査をすることが大切です。変形性膝関節症の合併症にかかっていると、同じ病院で手術を受けるのであれば気にすることはありませんが、他の病院での手術を検討している場合、治療経過を含めた紹介状を書いて貰うことも大事です。

内科的合併症についても考慮しなければなりません。特に高齢者の変形性膝関節症患者さんの場合は、その確率が相当に高いと言われていますので、定期的に診察をすることが必要です。

変形性膝関節症を解消する中川式治療法